コラム
繋がる喜び
牧師 飯田啓子
最近、大河ドラマ復習ドライブに嵌まっています。長篠から岡崎の距離、岡崎城から佐鳴湖・二股城までの距離。桶狭間古戦場から熱田神宮・岡崎城までの距離。自動車での移動ばかりですが、正直、「こんなに近いんだ」と驚き楽しんでいます。その内、岐阜から安土まで、関ヶ原古戦場から伊吹山。甲府から川中島古戦場、川中島古戦場から春日山城などを目指すようになると思います。足跡を実際に辿って繋がっていくことは実に面白いと思います。
先月、中部横断自動車道の南部道の駅に立ち寄りました。静岡から甲府を目指した時にはあまり利用しない道の駅ですが、西静から甲府を目指す場合は中間地点。東静メンバーと待ち合わせるのは最適な土地です。
“南部”と聞くとまだ盛岡の南部一族の方が思い浮かぶのですが、調べれば山梨県の最南端が本貫地の甲斐源氏の南部氏。やがて奥州合戦の戦功によって青森県八戸市を中心に土地を得て、奥州南部家が始まっていく。これまた繋がることに驚き楽しんでいます。
次週30日は杉田流司神学生を朝夕の説教者として迎えて礼拝を守ります。既に去年の10月に神学校日礼拝の夕拝で迎えていますので、今回は自己紹介文を割愛しました。彼にとって草深に来るのは今回で3回目です。神学生としても3年目なので、ある意味脂がのっている時期です。先日、会った時に神学生の奨学金の話になりました。全国から献げられた献金は、授業料補助として一人あたり20万円の奨学金となります(授業料半期分が37万ですが10万補助されるので27万・年間54万です)。一人当たり20万の奨学金は全国の教会献金です。
「感謝して学べ」と言うと「はい、本当に有難い奨学金です。生活に追われずに学ぶことが出来ます」と答えていました。蛇足ですが夏期伝道実習の一つの喜びは、「この奨学金は○○教会から献げられたもの」と耳で聞く教会を実際に見ること、祈り支えてくださる教会を実際に見ることが出来る喜びです。確実にこの喜びの中で育っていることを知り、とても嬉しく、神様の導きの確かさに思いを馳せるばかりです。
『心を尽くして主に信頼し、自分の分別には頼らず/常に主を覚えてあなたの道を歩け。そうすれば/主はあなたの道筋をまっすぐにしてくださる』(箴言3章5-6節)を思い出します。神様は神の国への道であるキリストを与え続けて、神の国への道をまっすぐにしてくださる、御自分に繋がることを良しとされる御方です。