コラム

神の国への珍道中

牧師 飯田啓子

 7月12日(火)5名の長老と共に東京都三鷹市大沢にある東京神学大学まで往復しました。今回、三鷹に西側から入るというのが新鮮でした。秋田にいる頃は秋田道東北道で南下してましたので、ただ東に進路を取る状態は新鮮でした。距離こそ違いますが、1996年2月、編入学試験を受け召命を問われる面接のために大阪から上京した時の感覚、西の国から東の国の住民になるのかな…不安と期待の祈りと共に車中で聖書66巻覚え歌を口ずさんでいました。
 無事に到着し、事務長に草深教会からの献金を手渡しました。期待していた夏期伝壮行会礼拝は一週間違いだったようで、残念でしたが学部4年生のクラス別祈祷会に出席。初めての夏期伝派遣前のドキドキ感満載の奨励と祈りを聴き、主が最後の最後まで導いてくださるから大丈夫だと祈りを合わせました。草深教会の人事を引き受けてくださった芳賀力(つとむ)学長にも挨拶することが出来ました。招聘委員会を代表して池ヶ谷長老が誠実なお礼を伝えてくださったこと感謝です。
 学長には2月末、飯田敏勝が病を得た時、赴任するか辞退するかで祈り続けていた時に、「潜り抜ければ良いんだよ」と言われて、実にさっぱりと自由にしてくださったことがあります。私が神学生として編入学した学部3年時、当時の担任が芳賀先生で、夏休み目前には挫けていて、「もうここで勉強を続けることが出来ません」と相談したことがあります。その時「大学は勉強が出来ないから、勉強をしに来るところ。出来るなら来なくても良いんだ」と言われ、中退を断念したことがあります。もしかして今、牧師として活かされている責任の大半は、中退を断念させた先生の一言が大きかったと思いますので、こんな牧師をよくも野放しにしたもんだと文句のある方は是非、芳賀先生に直訴してください。
 キャンパスツアーは10月30日に草深教会で礼拝奉仕をしてくれる大学院1年の船津神学生に任せ、私は出家の道と呼ばれる小道で森林浴。何人かのJr神学生にも会うことが出来ました。
帰りは大曲から来た飯田敏勝をピックアップして帰路に着きました。13日の祈祷会は不審者のような見慣れない他住牧師の奉仕によって行われ、参加者の皆さんを驚かせてしまってすみませんでした。多分間違いなく(あのふてぶてしさを発揮しながら)飯田敏勝が最も緊張していたと思います。
 神様から与えられた人生の時間。実に珍道中だと感謝するばかりです。